股関節痛の原因別に対処法を紹介!自分に合った改善策を見つけよう
2024/11/20
階段の上り下りや立ち上がるときに、股関節の痛みを感じることはありませんか?
股関節の痛みは加齢や運動不足だけでなく、ホルモンバランスの変化も大きく関係しています。
今回は、股関節痛の原因を詳しく解説するとともに、それぞれに合った効果的な対処法を紹介します。
股関節の構造と役割
股関節は、骨盤と大腿骨をつなぐ体の中で最も大きな関節です。
球状の大腿骨頭(だいたいこつとう)が、骨盤側の寛骨臼(かんこつきゅう)という受け皿にぴったりとはまり込む構造をしています。
この構造により、脚を前後左右に大きく動かせるため、歩く、立つ、座るといった動作をスムーズにおこなえます。
また股関節は、体重を支えて衝撃を吸収するという重要な役割も担う関節です。
歩くたびに体重の約3倍、走ると約5倍の負荷がかかるといわれており、日常生活で常に大きな負担がかかっています。
股関節痛の症状
股関節痛の症状は、痛む場所や程度、タイミングなど人によってさまざまです。
代表的な症状としては、股関節周辺の痛み、違和感、動きの制限などが挙げられます。
具体的には、以下のような症状が現れることがあります。
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これらの症状は、朝起きたときや長時間同じ姿勢をとっていた後に強く現れます。
また、運動後や身体が冷えたときに悪化することも。
股関節痛の主な原因
股関節痛は、さまざまな原因によって引き起こされます。
40代以降の女性では、エストロゲンという女性ホルモン分泌が減少するため、変形性股関節症になることも。
ここでは、よくある原因について紹介しますが、自己判断せずに専門家に見てもらうことをおすすめします。
運動不足
運動不足では股関節周りの筋肉が弱くなるため、股関節の安定性を低下させる原因です。
筋肉は、関節を支えてスムーズな動きを助けています。
しかし、運動不足になると筋肉量が低下し、股関節をしっかりと支えられなくなるため、関節に負担がかかりやすくなります。
特に、股関節周りの筋肉である腸腰筋(ちょうようきん)や中殿筋(ちゅうでんきん)、大殿筋(だいでんきん)などが弱くなると、股関節の安定性が低下し、痛みや違和感を抱きやすくなるでしょう。
デスクワークなどで長時間座りっぱなしの生活を続けていると、股関節周りの筋肉が衰えるため、股関節痛を引き起こすことも。
肥満
肥満も、股関節痛の大きな原因の一つです。
体重が増加すると、股関節にかかる負担が大きくなり、軟骨がすり減りやすくなるからです。
また、肥満は変形性股関節症のリスクを高めるだけでなく、症状を悪化させる可能性もあります。
不良姿勢
姿勢が悪いと、股関節に負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。
猫背や反り腰などの姿勢は、股関節のバランスを崩し、特定の部位に負担を集中させてしまいます。
また、脚を組む癖や片足に重心をかける立ち方なども、股関節に負担をかける原因となるため、注意しましょう。
正しい姿勢を保つ心がけによって、股関節への負担を軽減して痛みを予防できます。
股関節の痛みへの対処法
股関節痛を予防するためには、日頃から股関節に負担をかけないように運動習慣を取り入れ、姿勢を改善することが大切です。
具体的なストレッチ方法やおすすめの運動をみていきましょう。
ストレッチ
股関節周りの筋肉を柔軟にすることで、股関節の動きをスムーズにし、痛みを予防できます。
ここでは、お尻の筋肉を伸ばすストレッチを紹介します。
- 仰向けに寝て、片側の膝を両手で抱え、膝を身体に引き寄せる
- 反対側の脚は伸ばしたままにして、膝が地面から浮かないようにする
- 15秒間姿勢をキープする
- 左右それぞれの足でおこなう(左右15秒×2セット)
また、股関節の前側を伸ばすストレッチは、以下のとおりです。
- 片膝立ちになる
- 体重をゆっくり前に移動し、後ろ脚側の太ももの前を伸ばす
- 15秒間キープする
- 左右それぞれの足でおこなう(左右15秒×2セット)
このとき、骨盤を立てて背筋を伸ばすと、より効果が高まります。
ただし、硬くなった筋肉を伸ばそうと勢いをつけてストレッチすると、余計に痛みが悪化するかもしれません。
深呼吸で身体を緩めてから、無理のない範囲でおこなってください。
適度な運動
適度な運動は、股関節周りの筋肉を強化し、関節を安定させる効果があります。
ウォーキングや水泳など、股関節に負担の少ない運動を習慣的におこないましょう。
正しい姿勢
猫背や反り腰など、姿勢が悪いと股関節に負担がかかりやすくなります。
壁を背にして立ち、かかと、お尻、肩、頭、ふくらはぎを順番につけてみましょう。
1ヶ所でも壁につきにくい場所があれば、身体の歪みがあるかもしれません。
また、腰の後ろに手の平を差し入れたときに、手の平1枚分くらいのすき間が空くのが理想です。
こうした正しい姿勢を意識することで、股関節痛の予防につながります。
身体の歪みをセルフチェックする方法は、以下の記事で紹介しているので、参考にしてください。
https://minato-chiro.com/column/detail/20240921181743/
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