肩を上げる途中に痛みを感じ、上げ切ってしまうと案外大丈夫。というのが肩インピンジメント症候群の特徴です。

インピンジメントという言葉は「衝突」「挟み込み」という意味があり、その名の通り関節内で衝突や挟み込みが起こる症状を言います。

肩インピンジメントで挟み込みが起こるのは上腕骨と肩甲骨をつなぎ肩を安定させる役割のあるローテーターカフ（棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋）、そして関節をスムーズに動かす役割の肩峰下滑液包です。

特に腕を上げる時に使う棘上筋は挟み込みが起こりやすい部分です。

肩インピンジメントは野球や水泳など肩関節を酷使するスポーツで起こりやすいと言われていますが、実はスポーツだけでなく日常生活でも起こります。

肩関節は可動域が広い分、骨格面での安定性が低くとても複雑な構造をしています。

そんな不安定な関節を安定させているのがローテーターカフという肩関節のインナーマッスルです。

この４つの筋肉の腱が上腕骨を包み込むように付着し肩甲骨に引き付けながら肩の動きを安定させています。

日常生活で猫背や巻き肩など不良姿勢で肩関節周囲のバランスが崩れると、肩関節の動きにも大きな影響を与えます。

高い棚に荷物を上げ下げする・洗濯物を干すなど腕を上げる動作を繰り返すことでインピンジメントを引き起こす原因にもなってしまうのです。

肩関節のバランスはとても崩れやすく、肩インピンジメント以外にも不調が起こりやすい部分。

肩の不調を起こさないためにも、再発を予防するためにも、肩関節のバランスはとても大切です。

肩インピンジメントの対処法としては、基本痛い動作は控えて安静にしていることが一番です。

そのまま放置したり無理を繰り返すと腱板断裂が起こることもあるので注意が必要です。

最近動かしにくくなった、引っ掛かりを感じるなどおかしいなと思ったらお気軽に相談してください。

早めのメンテナンスで長く快適に肩を使っていきましょう！

西船橋駅前整体院　安藤